スポーツをする前には準備運動を行うのが一般的です。それと同じように、カラオケを始めるときにもウォーミングアップを行いましょう。
歌う前のウォームアップというと発声練習が思い浮かびます。もちろん発声練習も大事ですが、カラオケ前には体を動かすストレッチも効果的です。
今回は、カラオケの前にしておきたい準備運動を紹介いたします。
もくじ
準備運動のストレッチをすれば気持ちよくカラオケを楽しめる
カラオケは誰もが、のびのびとした声で気持ちよく歌いたいと考えるものです。
しかし、実際にカラオケをすると、体に力が入ってしまいうまく歌えなかったり、喉がこわばって息が苦しくなったりすることがあります。
スポーツ前に準備運動をするのと同じように、カラオケ前にもぜひ準備運動を行いましょう。
スポーツ前のストレッチにはケガを予防する効果があり、カラオケ前にもストレッチを行えば体へのダメージを軽減することができるのです。
歌を歌うということは、自分の体を楽器として使うということにほかなりません。しっかりと準備ができていなければ、カラオケで本来の力を発揮することは難しいのです。
カラオケ前にほぐしておきたい部位としてはまず、声帯や喉の周辺が挙げられます。喉がこわばった状態でカラオケを始めると、喉には大きなダメージが及んでしまいます。
適度に準備運動をすれば喉に十分に血流が周り、筋肉をリラックスさせられます。この状態でカラオケを始めれば、喉に負担がかかりにくくなるのです。カラオケをするときに体に余計な力がかかるのを防ぐために、全身のストレッチが有効です。
あらかじめストレッチをしておけば肩や首周りの力が適度に抜けるので、気持ちよくカラオケを楽しめます。また、カラオケの表現力をアップさせるためには、表情筋をしっかりとほぐしておくことも重要です。
カラオケ前に実践したい9つの準備運動ストレッチ
歌を歌うときに使うのは、口や喉といった器官のみのように思われがちです。しかし、カラオケでは全身のあらゆる筋肉をフル活用する必要があります。まずは体のストレッチを行い、筋肉を使うのに適した状態にしていきましょう。
ここからは、カラオケ前にしておきたいストレッチを9つ紹介していきます。
1. 首のストレッチ
ストレッチを行うときには首を動かすことから始めましょう。首は心臓に比較的近いため、この部分の血流をアップさせれば体全体が温まりやすくなります。
まずは首をゆっくりと回していきましょう。右回りと左回りに何度か首を回し、緊張をほぐしていきます。
続いて、頭を右左に傾けて、首の横の筋をしっかりと伸ばしましょう。首の筋肉が凝っているように感じる方は、手で首筋をじっくりと揉んでほぐしておくのがおすすめです。
2. 肩のストレッチ
肩が凝っていると、歌うときに喉に余計な力が入ってしまいます。カラオケ前には肩をゆっくりと回してコリをほぐしておきましょう。
また、両腕を頭の上に伸ばして片手でもう片手の腕をつかみ、横にグッと引っ張るストレッチも行いましょう。左右交互に行えば、肩の筋肉がほぐれやすくなります。
3. 肩甲骨のストレッチ
肩とともに、肩甲骨もしっかりとほぐしておきましょう。
最初に、右手の5本の指先を右の肩に当てましょう。左手も同じようにし、両方の肘で大きな円を描くようにしてぐるぐると回していきます。この運動を行えば肩甲骨とその周辺の筋肉がほぐれます。
さらに、胸元の筋肉も動きやすくなるので、呼吸をしたときにたっぷりと空気を取り込めるようになります。
4. お腹や腰のストレッチ
まずはまっすぐ立って頭の上に両手を伸ばします。この状態で体全体を右にゆっくり傾けていきましょう。限界まで傾けたら5回程度深呼吸を行い、元の体勢に戻ります。左にも同じように体を傾け、ゆっくりと深呼吸を行いましょう。
前屈や後屈のストレッチも行います。まっすぐ立ってから、息をフーッと吐きながら体をしっかりと前に倒しましょう。続いて、体を後ろにもゆっくりと倒し、腰の筋肉をじっくりと伸ばしていきます。
5. 下半身のストレッチ
カラオケで下半身を使うことはあまりないと思われがちです。しかし、下半身のストレッチをしておけば姿勢がよくなり、体の柔軟性も高まるのです。
また、発声の際にお腹から安定感のある声が出せるようになるというメリットもあります。カラオケ前には、軽くスクワットの運動をしておくのがおきたいものです。
両足を肩幅くらいに開いて、腰をゆっくりと落とすようにしてからまた元の姿勢に戻りましょう。スクワットの運動は10回程度行うのが効果的です。
6. 表情筋のストレッチ
表情筋を動かさずに歌っても、曲の表情や奥行きを十分に表現できません。表情筋をしっかりと動かせるかどうかは、カラオケの腕前に大きく影響するのです。カラオケ前には、声を発し表情筋を動かすストレッチを実践しましょう。
まずは大きく口を開けて「あ」の声を発します。続いて、口をすぼめて「い」を発音しましょう。このとき、頬骨を上に持ち上げるようなイメージで発音すれば、表情筋がほぐれやすくなります。また、口角をグッと上げることも大切なポイントです。
「あ」と「い」の音を伸ばすようにして繰り返し発声し、表情筋をしっかりと動かしましょう。
7. 舌のストレッチ
舌の使い方は歌のうまさを大きく左右します。舌の筋肉は日常的に使われるものではないため、こわばりを解消するためにもストレッチをしておきましょう。
まずは舌をまっすぐ前に出します。この状態で舌を根元から上下左右に動かしましょう。1秒ごとに舌を動かすストレッチを20回程度行えば、口腔内のコリをほぐすことができます。
8. 喉のストレッチ
喉をほぐしたいときには、リップロールをするのがおすすめです。リップロールはボイストレーニングでも頻繁に使われるテクニックです。
まずは唇を閉じ、空気を吹き出します。唇がブルブルと震えるように空気を吐き出したら、この動きに音階を乗せていきます。
「うー」または「んー」の声を発声しながら、高い音から低い音へ、低い音から高い音へと繰り返して発声していきましょう。
9. 最後に発声練習をしよう
8つのストレッチを行ったあとには、発声練習をしてカラオケの準備を整えましょう。カラオケ前には、音階に乗せて発声練習をしておきたいものです。
「ラ」や「ア」の声で低い音階から高い音階へ、順に声を出しましょう。また、音階に乗せる声を「は」や「ぐ」に変えるのもおすすめです。
「ハッハッハッ」「グッグッグッ」というように、音を1つずつ独立させるようなイメージで切りながら音階発声を行いましょう。
腹筋に力を入れながら発声していけば、腹式呼吸の準備が整いやすくなります。
カラオケ前は準備運動でストレッチをしよう
準備なしにいきなり歌い始めることは、喉にとって大きな負担になります。
体をじっくりとほぐし、喉のケアや発声練習を行ったうえでカラオケを始めれば、喉にダメージを負うリスクを軽減できます。また、ウォーミングをしておけば体の緊張がほどよくほぐれ、声が出やすくなります。
ベストコンディションでカラオケを楽しむためにも、ぜひ事前に入念な準備運動をしておきましょう。
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