フェイクとは歌のテクニックの一つで、カラオケでフェイクを入れることで歌の表現力が一気にアップします。
フェイクが上手に使いこなせると、カラオケでどんな曲でも自分の歌にして歌えるので歌うまを目指しているならぜひ取り入れたいテクニックです。
今回はフェイクの特徴や基本的なやり方、フェイクのコツについて徹底解説します。カラオケのレベルを今よりワンランクアップさせたい方は必見です。
もくじ
カラオケのフェイクとは?
カラオケのフェイクとは、原曲とは違う音程やリズムで歌うことです。歌唱テクニックの一つで、フェイクを使うことでより自分らしい歌が表現できます。
あえて原曲から外して歌うので、うまく入れないとただ音やリズムから外れている人になってしまうので注意が必要です。
もちろん基本的には音程もリズムも原曲通りに歌うのですが、歌詞を強調したい部分やサビなどでフェイクを入れることで、特徴的な音を作り出すことができます。
歌のジャンルでいえば特にR&Bでフェイクを入れることが多いです。
アーティストがライブで感情を表現するために自分の曲にフェイクを入れたり、他のアーティストがカバーするときにあえてフェイクを入れて自分らしさを表現したりすることがあります。
フェイクとアドリブの違い
フェイクと混同されやすい歌唱のテクニックにアドリブがあります。フェイクとアドリブの根本的な違いは、原曲のメロディがあるかどうかです。
フェイクは原曲に変化をつけて歌を表現しますが、アドリブは元のメロディがない状態で完全に即興で歌うことを意味します。
何もない部分に自分でメロディをつけ歌を加えるのがアドリブです。
カラオケのフェイクの基本的なやり方
カラオケのフェイクをするには3つの方法があります。それぞれフェイクの仕方が異なるので、基本的なやり方を知っておきましょう。
どのフェイクも使いこなせるようになれば、それだけ歌の表現力も大幅にアップします。
フェイクのやり方 1. リズムフェイク
原曲の音程をキープしつつリズムを変えるフェイクの方法です。音程は保ちながら、音の長さを変えてリズムを崩します。フェイクのなかでは比較的簡単な方法です。
フェイクのやり方 2. メロディフェイク
原曲のリズムをキープしつつ、音程を微妙に変えて歌うフェイクの方法です。
ただ音程を変えすぎてしまうと全く違う曲になったり、ただ単に音を外している人と思われたりしてしまいます。
このフェイクはジャズでよく取り入れられているフェイクの方法です。
フェイクのやり方 3. 装飾音フェイク
原曲のメロディを一部だけ崩して、細かい装飾を入れていく方法です。演歌によく使われる拳はこの装飾音フェイクの一種になります。
装飾音フェイクにはさらにいくつかの種類があるので、上手に使い分けられるようになりましょう。
トリルフェイク
最初に出した音より高い音を取った後、一瞬で最初の音に戻るフェイクの方法です。
高い音から元の音に戻すのに時間がかかってしまったり、元の音と微妙に違う音に戻ってしまったりするとうまくいきません。正確に元の音を把握できる必要があります。
階段フェイク
階段を降りるときのようなイメージで、音を段階的に落としていくフェイクです。
一定の感覚で段階的に落とすことがポイントで、その段差がわからないような音の落とし方をしてしまうとうまくいきません。
言い直しフェイク
アクセントをつけて音を言い直すフェイクです。アクセントをつけない状態だとビブラートのようになります。しっかりアクセントをつけて音を強調することがポイントです。
カラオケのフェイクの練習方法
フェイクの習得に苦戦してしまう人もいるかもしれません。練習方法を紹介しますので、自分に合った方法ふぇ練習してみてください。
練習方法 1. 正しい音程とリズムを取る
フェイクを入れるためには原曲の音程とリズムを正しく把握していることが第一条件です。
普段歌っていて音程もリズムも完璧に取れているつもりでも、「よく聞いたら微妙に違った」ということもあります。まずは音程とリズムを正確に取れるようになりましょう。
正しい音程を取るためにはイヤフォンでしっかり曲を聞いたり、You tubeで0.5倍速にして音程に集中して聞いたりするのがおすすめです。
カラオケアプリを使えば自宅でも自分の音程が合っているか確かめられるので、アプリに向かって歌ってチェックしてみるといいでしょう。
また正しいリズムを身につけるためには、とにかく曲を聞き込む必要があります。曲を聞きながら体でリズムを刻むなどして、正確なリズムを体に叩き込んでみましょう。
練習方法 2. プロのフェイクを真似してみる
プロの歌手のライブ映像やテレビ番組での歌唱映像を見ると、メロディやリズムを崩して原曲とは違った歌い方をしていることがあります。これがフェイクです。
いきなり自分なりのフェイクを入れるのは難しいという方は、プロのフェイクの入れ方を真似してみましょう。
やり方が自然と身についてくるので、マスターすれば応用できるようになります。
コード感覚を身につける
コードの感覚がわかるとフェイクが入れやすくなります。
カラオケで歌を楽しんでいる人はコードをわざわざ見る機会はないかもしれませんが、フェイク上達のためにコードをチェックしてみるといいでしょう。
どういうコード進行をしているのか感覚が掴めるようになると、どこでフェイクをどのように入れれば違和感がないのかが理解できるようになります。
母音を意識する
フェイクを入れるとき、母音をしっかり意識して変化をつけることができると上手に入れられるようになります。
フェイクは母音を微妙に変化させて入れることが多いので、原曲を歌っている歌手がどのように母音を変化させているのか意識してチェックしてみましょう。
正確なピッチ移動ができるようになる
フェイクを入れるとき、瞬間的に正確なピッチ移動ができることはとても重要です。
ビブラートでは滑らかに音を変化させますが、フェイクでは瞬間的にピッチを移動させて、さらに元に戻すというテクニックが必要になります。
キーボードアプリなどを使って、正確にピッチ移動ができるよう練習してみましょう。
カラオケのフェイクのコツ
カラオケのフェイクを習得するにはコツを押さえた練習をすれば効率良く習得しやすくなります。
いろんな歌手のフェイクを聞いてみる
フェイクと聞いてその説明を読んでもなかなか感覚的にどんなものなのかわからないという人もいるでしょう。
感覚的な部分も大きく影響するテクニックだからこそ、たくさんの歌手のフェイクを聞いて、色々なバリーエーションを身につけることが大切です。
日本人の歌手に限らず外国人歌手の音源も聞いて、どんなフェイクがあるのか身につけていきましょう。外国人歌手にはフェイクを得意としている人がとても多いです。
できるフェイクの種類を増やす
先ほど紹介したようにフェイクといってもさまざまな種類があります。
一つ習得するだけでも表現力がつくのですが、色々なフェイクができるようになると、曲のイメージや自分が表現したいイメージに合わせたフェイクが使いこなせるようになるのです。
一つずつ習得することが大切ですが、最終的にはいくつものフェイクを使えるようになりましょう。
フェイクを入れすぎない
フェイクは曲に個性を持たせることができるテクニックですが、入れすぎてしまうとやりすぎ感が出てしまい、しつこい印象になってしまいます。
曲を聞いて特に感情を込めたいところや強調したいところを1・2箇所絞ってフェイクを入れることが大切です。
カラオケでフェイクを使いこなしてワンランク上の歌唱を目指そう
カラオケでフェイクを入れると、ただ曲を歌っているという感覚から、「自分の歌にして歌いこなしている」という感覚に変わります。
フェイクは難しいテクニックですが、試行錯誤しながら感覚を掴んでみてください。今よりももっと自分らしい歌でカラオケを楽しめるようになりますよ。
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