今回はカラオケが上手い人の特徴と、周りに上手いと言わせるためのコツを分かりやすく解説しました。そして気になる効果的なボイストレーニング(ボイトレ)の方法についても、具体的に説明しています。
もくじ
カラオケが上手い人(=カラオケ店で高得点を叩き出す人)の特徴
カラオケで高得点を叩き出せる人なのに、実際に聞けば特に上手いとも感じられなかったり、心に響かず何となく白けてしまったり。このようなことは誰もが経験しているのではないでしょうか。まずはその理由を知っておきましょう。
「カラオケが上手い人=歌が上手い人」とは限らない
プロで聞かせるボーカリストなのに、カラオケ店に繰り出すと得点はいつもイマイチで。このような人は珍しくありません。カラオケ店の機器に組み込まれている採点機能は、予め設定されたアルゴリズムにしたがって得点を集計・表示します。機種による違いは多少あるものの、音程とリズム感、安定感、抑揚などがチェックされるポイントです。
特に音程と安定感の評価割合は、一般に相当大きく設定されています。ここで音程と安定感をチェックする尺度こそが、ガイドメロディーとの一致率です。ガイドメロディーとの一致率が高い人ほど、カラオケで高得点を得られることになります。言い換えれば、個性や感情には封印をして、楽譜の通り教科書的に正しく歌う人こそが、高得点を叩き出すカラオケが上手い人なのです。
カラオケで高得点を狙うなら音程・抑揚・ビブラートを押さえる
聞き手の心に響くかどうかは別にして、カラオケで高得点を狙うならば音程と抑揚、ビブラートという3つのポイントを押さえるようにします。まず音程は最も重視されるポイントです。原曲と完全に同じ音程で、外さないで歌うことができる人は、確実に高得点が狙えるでしょう。
周りから歌が上手いと言われているのに、カラオケ店での得点が高くないという人は、独自のアレンジを加えて音程を外している可能性が高いです。次に音の強弱を意識して歌うようにし、採点アルゴリズムに抑揚がついていると判断してもらうようにします。そしてビブラートを利かせて歌いましょう。
これは歌の代表的な技術の一つであり、フレーズの終わりに声を波打つように揺らせるテクニックです。
周囲からカラオケが上手いと評価されるための3つのコツ
次にカラオケ機器での採点のお話しではなく、周りの人たちからカラオケが上手い人、つまり本当の意味で歌が上手い人、と評価してもらえるためのコツを整理してみます。
1.ピッチ(音程)とリズムを正確にとる
実際に歌が上手い人というのは、ピッチ(音程)とリズムを常に正確にとって歌っているものです。歌には例外なくメロディーがあるわけですが、歌が上手い人ほど自身の歌声を原曲のメロディーに合わせ、乗せてゆく力が高い傾向にあります。これによって聞き手は歌詞を聞き取りやすくなりますし、歌が上手な人だと感じるようになるのです。
歌声をメロディーに合わせる能力を高めるため、まずはピッチとリズムを正確にとることを心掛けましょう。原曲を覚えてもピッチをとるのが苦手だという人は、ピアノなどで1オクターブ(ドレミファソラシド)を弾き、その後に自身の声で弾いた音階を再現してみる、というトレーニングを繰り返し行うと効果的です。
2.声量と歌声の安定感を感じさせる
聞き手が歌声を心地よく感じる要素の一部が、声量と安定感になります。口先だけ、喉からだけの発声でなく、身体全体を楽器のよう共鳴させるイメージで発声できれば、聞き手は声量と歌声に芯を感じて、安定感を覚えるようになるのです。このためには、息継ぎする必要がない量の空気をシッカリと蓄えることができる、腹式呼吸を習得することが有効になります。
また身体の力を抜いて、口内で声を共鳴させることを意識すると、無理なく声量のある声を出せるようになるでしょう。
3.豊かな表現力で気持ちを込める
歌が上手いと言われる人は表現力が豊かで、歌に気持ちが込もっているものです。歌う場合には一般日常レベルの表現では伝わり難いので、多少大袈裟に喜怒哀楽の感情を表現することを意識しましょう。また歌詞には作詞者の思いや願い、感情が込められています。
前もって歌詞の意味を調べて、内容を理解してから歌いましょう。自ずと感情移入しやすくなり、歌声にも気持ちが入りますから、聞き手の心をシッカリと掴むことができるようになります。
カラオケが上手い人がボイトレで実践する3つの方法
最後になりますが、カラオケが上手い人(歌が上手い人)の多くが実践している、ボイストレーニング(ボイトレ)の方法を具体的に紹介しましょう。歌が苦手だと自覚している人もぜひ試してみてください。継続すれば、自分が変わってきたことを実感できるようになります。
1.キチンと口を開けて発声する
歌が上手い人は、実際にキチンと口を開いて発声しているものです。自分では口を開けて歌っているつもりになっていても、実際にはほぼ開いていないことが多く見受けられます。試しに鏡で自身の口元をチェックしながら、一曲歌ってみてください。意外と口が開いていないことに、改めて驚くのではないでしょうか。
そもそも口中に十分な容積の空間を作ってやらないと、安定した響きのある歌声を作ることは不可能なのです。最初は口の中に空間をシッカリ作るイメージで、上の歯と下の歯の間に指1本入れながら発声してみてください。「アー」の声で良いです。段々と慣れてきたら、入れる指を縦に2~3本程度にまで増やして発声してみましょう。
これを繰り返せば、シッカリと口を開けて発声する習慣がつき、安定した綺麗に響く歌声を作ることができます。
2.母音を意識してハッキリ発声する
日本語の言語的特徴のためか、多くの日本人がほとんど口を開かないで、曖昧な感じで母音を発声しがちです。歌声もくぐもった感じになりやすく、ややもすると聞き手は歌詞をハッキリ捉えることができなくなります。鏡で自身の口がキチンと開いているかをチェックしながら、「イ・エ・ア・オ・ウ」の順に一つ一つ母音を発声してみてください。
歌の発声ではこの順に発音が深くなってゆくため、ボイトレでは必ずこの順で発声するようにします。いずれの母音も唇の両端は緩めないように、大袈裟にそれぞれの口の形を作るイメージで発声してください。各々の母音を意識して明瞭に発音することで、綺麗に響く声を出せるだけでなく、喉に過度な負担をかけずに歌えるようになるメリットもあります。
3.ミドルボイス(ミックスボイス)で発声する
地声と裏声の中間的な発声法で、ミドルボイスともミックスボイスとも言われるものです。鼻の奥の方を響かせるように意識しつつ、裏声ではなく地声を出す要領で発声します。このミドルボイスをマスターして使えるようになると、裏声を使わなければ発声できなかった高音に、地声のようなシッカリした力強さを加えることが可能です。
その上カバーできる音域が圧倒的に広がる結果、カラオケのレパートリー曲が飛躍的に増え、TPOに合わせた柔軟な選曲が可能になる効果もあります。
カラオケで高得点を得る人は歌が上手い人とは限らない
カラオケ店で高得点を叩き出す人が、聞き手の心を魅了する歌が上手い人とは限りません。カラオケ機器で高得点を獲得するのと、周囲の人に聞かせて上手いと言わせるのとでは、必要な能力の部分が少し違っているからです。それでもコツを掴んで歌えれば、誰でもカラオケが上手い人、つまり歌が上手い人と評価してもらえる可能性は高まります。また歌が上手い人には共通するボイトレ方法もありますので、これに沿って発声をトレーニングすると効果的です。
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