普段カラオケはどんな姿勢で歌っているでしょうか。最近は昔のように立って歌う用のモニターがないので、座って歌っている方も多いかもしれません。
しかしカラオケでは、姿勢が声の出方に大きく影響します。
そこで今回はカラオケをするときの姿勢と声の出方の関係、カラオケをする際の正しい姿勢、カラオケの正しい姿勢を見つける方法を解説していきます。
ちょっと姿勢を変えるだけで声量が変わってきますので、この記事を参考にして姿勢を見直してみてくださいね。
もくじ
カラオケは姿勢によって声の出方が変わる?
カラオケに限らず歌を歌うときは、座っている状態よりも立っている状態の方がしっかりと声が出ます。
また同じ立っている状態でも正しい姿勢が取れている場合とそうでない場合で声の出方が変わってきます。
正しい姿勢については次の章で解説しますが、猫背になっている状態では声が体の中をまっすぐ通らないので、綺麗な発声ができないのです。
カラオケをしているときに姿勢まで気にしている方は少ないかもしれませんが、正しい姿勢を身につけると声の出方は思っている以上に変わりますし、声も出しやすくなります。
なかなか大勢で行くカラオケでいきなり立って歌うのは恥ずかしいかもしれませんが、最初に盛り上がる曲を入れて立って歌えば、周りの人もその雰囲気に巻き込まれて立って歌うようになるので試してみてください。
一人カラオケの時は周りを気にする必要がないので、必ず立って歌いましょう。今まで座って歌っていた方は、立って歌うことでその変化をしっかり感じられるはずです。
カラオケを上達させたいという人は必ず立って歌ってみてくださいね。
カラオケで立って歌うメリットとは?
前章座って歌うよりも立って歌う方がいいとお話ししましたが、立って歌うメリットも知っておきましょう。
メリット 1. 声量が出やすい
歌うときは腹式呼吸が基本です。腹式呼吸をしっかりするためには、下半身で上半身を支え、しっかり全身を使って息を吸って吐く必要があります。
座った状態では下半身に力を入れることが難しいため、お腹にも力が入りづらく、しっかり息を吸って吐くということができません。
立って歌って正しい姿勢で歌うことができれば、全身を使って呼吸ができるため、声量が出やすくなるのです。
メリット 2. 舌の筋肉が動かしやすくなる
歌を上手に歌うためには、舌の筋肉をスムーズに動かすことと、舌をしっかり伸ばして使うことがとても大切です。
舌と下半身は何も関係がないように思えますが、座った状態よりも立った状態の方が舌の筋肉を伸ばす感覚が身に付きやすいと言われています。
「歌の良し悪しを最後に決めるのは舌の使い方」というプロのボイストレーナーもいるほど、舌の筋肉を使いこなせるかどうかは、カラオケを上達させるためには重要なのです。
カラオケの正しい姿勢とは?
カラオケを歌うときの正しい姿勢のポイントを解説します。歌を歌うときは体全体が楽器です。
正しい姿勢を作って声をしっかり響かせられるように、鏡を見ながら正しい姿勢を作ってみましょう。
まずまっすぐ立って、足を肩幅より少し狭くして開きます。こぶし1・2個分を意識してみてください。
左右の足が足は平行になるように開きます。次に膝を軽く曲げて、背筋をまっすぐ伸ばしましょう。この時頭が背骨の真上に来るようなイメージで姿勢を整えます。
このあと膝をゆっくりと伸ばしますが、完全にピンと伸ばす必要はありません。膝の裏が少し緩んでいるように感じるところまで伸ばしてみてください。
顔は少しだけ上を見るようにして、その状態で視線を前にします。鼻の先が見えるくらいがちょうどいい位置です。そのまま顎を少しだけ引きましょう。
顎を引くと気管が開くので、声がまっすぐ出るようになります。
これがカラオケをするときの正しい姿勢です。横から見ると耳・肩・膝・足の中心部のラインがまっすぐ縦に並んでいるように見えます。
また後頭部とかかとも一直線のラインを作っていれば正しい姿勢になっている証拠です。この姿勢を維持して歌うと、体を楽器のように響かせて歌えるので挑戦してみてください。
背筋を伸ばそうと意識しすぎて胸を張ったり、腰を反ったりしてしまわないように注意しましょう。
感覚的には背筋をまっすぐさせているような感覚になるかもしれませんが、これでは体がS字カーブを作ってしまいます。
正しい姿勢を作ったらマイクの持ち方にも注意
マイクの持ち方は人それぞれ特徴があります。
どんな持ち方をしても自由なのですが、せっかく正しい姿勢をマスターしたなら、できるだけマイクがしっかり声を拾う持ち方もマスターしておきましょう。
多くのカラオケマイクはマイクの丸い部分のてっぺん(トップ)でしか音を拾いません。
そのためマイクのてっぺんが口の正面に来るようにして持つことで、声を最大限に拾ってくれます。マイクを斜めに傾けて持つと声を拾いづらくなるので注意しましょう。
特にカラオケの採点機能で高得点を出したいという方は、正しいマイクの持ち方をマスターすることをおすすめします。
マイクがしっかり声を拾わないと、点数が下がってしまいますので注意しましょう。
前章で解説した正しい姿勢をキープしながらマイクの構え方も意識してみてください。
カラオケの正しい姿勢を身につける方法
カラオケの正しい姿勢を取ってみると、最初はしんどく感じたり、違和感を覚えたりするかもしれません。普段しない姿勢ではあるので慣れが必要です。
カラオケの正しい姿勢を身につけるためには、毎日ちょっとの時間でいいので、正しい姿勢を確認する時間を取ってみましょう。
体に正しい姿勢を覚え込ませれば、だんだん体が慣れて違和感を覚えなくなります。
それからカラオケの正しい姿勢を意識しすぎて、体に力が入ってしまうのはNGです。体に力が入ってしまった状態ではきれいに声が出ません。
手や足をぶらぶらさせる・軽くジャンプする・声を出してため息をついてみるなどして、体に入っている無駄な力を抜きましょう。
また現代人はスマホやパソコンを使う機会が多いため、自然と猫背になりがちです。猫背が当たり前の状態になっていると、カラオケの正しい姿勢を取ることが辛く感じられます。
猫背になりがちな生活の習慣は以下の通りです。
- 前屈みでスマホやパソコンを見ている
- 脚を組むクセがある
- 座ったときに腰を突き出して背もたれにすがってしまう
もしこれらのどれか一つでも当てはまるのだとしたら、普段から猫背になっている可能性が高いです。改善して猫背を解消しましょう。
猫背が改善されると声の出方が良くなるだけでなく、腰痛や肩こりが改善したり、痩せやすい体になったり、二重顎が改善されたりというメリットもあります。
いいことだらけなので、意識して改善を目指しましょう。特にスマホが原因で猫背になってしまっている人は非常に多いです。
カラオケの正しい姿勢をマスターしてしっかりと声を出そう
カラオケの正しい姿勢をマスターするだけで、思っている以上にしっかりと声が出ます。
また姿勢を改善しただけで音域がアップしたという人もいますので、姿勢を見直すことは歌の上達には欠かせません。
今回紹介した正しい姿勢の作り方を参考にして、日頃から正しい姿勢を意識してみましょう。
カラオケで歌うときは必ず立って、正しい姿勢でしっかり声を出してみてくださいね。
「カラオケが上手くなりたい!」そんな方は、Beeカラでレッスンを受けてみましょう。(今なら無料体験レッスンが受けられます!)