カラオケでの発声をよくするためには、ストレッチがとても重要です。カラオケ前にストレッチをするかどうかで、声の出方が大きく変わります。
そこで今回はカラオケ前のストレッチが発生に与える影響やストレッチが必要な筋肉、ストレッチをするときの注意点をまとめて解説!
「歌が上手くなりたい」「高得点を出せるようになりたい」という方には必見ですので、この記事を参考にストレッチを取り入れてみてください。
もくじ
カラオケ前のストレッチが発声に与える影響とは?
カラオケで歌うことは、全身を使った運動の一つです。無駄な力が入って筋肉が緊張している状態では、いい声を出すことはできません。
カラオケ前にストレッチをすれば、無駄な力が抜けてリラックスした状態になります。いい声を出すためにはリラックスした状態であることが非常に重要です。
筋肉の緊張がほぐれると腹式呼吸もしやすくなるため、声がしっかり通るようになり、安定した声量で歌えるようになります。
歌うときに必要なミックスボイスという発声法などは、腹式呼吸がしっかりできないと出すことができません。そのためプロの歌手も歌う前にはしっかりストレッチをしています。
また声帯周辺の筋肉をほぐすことで、声帯を守る効果もあります。
歌うために最適な声帯の状態にするには、声帯周りの筋肉をほぐしてリラックスさせ、体温を上げておくことがとても重要です。
声帯周りの筋肉が固まったまま無理に声を出すと、声帯を痛めてしまう原因となります。
翌日の声が出にくくなったり枯れてしまったりするのはもちろんですが、長期的に無理やり声を出し続けると声帯ポリープという病気になってしまうこともあるのです。
カラオケに行って1曲目は本調子が出ないという経験をしたことがある方も多いでしょう。これは声帯がまだ歌う準備ができていない証拠です。
2・3曲目になると声帯が温まって声が出やすくなることがありますが、ストレッチをすると1曲目からいい状態で声を出せるので、声帯をいたわることができます。
カラオケ前にストレッチが必要な筋肉
カラオケ前にストレッチが必要な筋肉とそれぞれのストレッチ方法を解説していきます。
いつまでもきれいな声で歌い続けるためにも、カラオケ前にはストレッチを必ず取り入れましょう。
1. 首の筋肉
首周りの筋肉は声帯とつながっている舌骨とつながっています。また呼吸をするときに重要な鎖骨ともつながっているため、首周りの筋肉をほぐしておくことは非常に重要です。
首のストレッチをするときはまず首をゆっくりと右から回しましょう。一周したら左回りでも同じように回します。何度か繰り返してください。
その後、両手を組んで後頭部を抱え、じっくりと前に倒していきます。思いっきり力をかけないように注意してください。
しっかり前に倒したら、手のひらを合わせて指先を顎の下に添えましょう。そのままゆっくりと指先で押すようにして、頭を後ろに倒していきます。これも何度か繰り返しましょう。
次に右手で頭の左側を抱えて、右耳が肩につくようなイメージでゆっくり倒していきます。じっくり時間をかけて倒してください。そのまま10秒程度キープしたら、反対も同じようにします。
首のこりを日頃から感じている方は、手を使って優しく首全体をほぐすのもおすすめです。力を加えすぎずに優しくほぐしましょう。
2. 肩甲骨の筋肉
肩甲骨周辺の筋肉も声帯とつながっている舌骨とつながっている筋肉です。また呼吸をするときにも肩甲骨が動いています。
可動域が大きな肩甲骨をしっかり動かすことで、発声にもいい影響が生まれますよ。
肩甲骨のストレッチは、両手を頭の上で組み、上に引き上げられるようなイメージでしっかり伸ばします。そのまま左右に体を揺らしましょう。
その後肩甲骨が動いていることを意識しながら、肩を回してください。最後に両手を後ろで組んで、後ろに引っ張られるイメージで肩甲骨を寄せます。
3. 胸の筋肉
胸の周りの筋肉は呼吸をするときに働いている肋骨や鎖骨と繋がっている筋肉です。
息を吸ったり吐いたりして発声をするので、胸の筋肉がリラックスしている状態かは非常に重要になります。
前傾姿勢でスマホやパソコンを見ている習慣がある人は特に胸の筋肉が収縮した状態で固くなっている可能性が高いので、しっかりストレッチをしましょう。
胸の筋肉のストレッチをするときは壁の横に立ち、右肘が肩の位置に来るように曲げて壁につきます。その状態で胸を前に突き出すようにして伸ばしましょう。
右肘の位置が変わらないように気をつけてください。10秒キープしたら、反対側も同じように伸ばします。
まだ伸びが足りないと感じる方は、肘を伸ばした状態で壁のできるだけ高い部分に右手をつきましょう。そのまま右胸を前に出すイメージでしっかり伸ばします。
次に上半身を壁から離すイメージで右の脇腹を伸ばしてください。最後に手の位置より胸を後ろに伸ばして背中側の筋肉もストレッチします。反対も同じようにしましょう。
4. 表情筋のストレッチ
発声するときは顔の筋肉がほぐれているかも非常に重要になります。まず笑顔になるイメージで口を「い」の形にしましょう。
そのまま「いー」と発声します。次に口を「う」の形にして、「うー」と発声します。これを交互に繰り返してください。
その後、口を「あ」の形にして「あー」と発声します。この「あ」の口の形と「う」の口の形を交互に繰り返しましょう。
最後に顔を中心に寄せるイメージで、クシャッとなるように力を入れ、一瞬で元の状態に戻します。これも何度か繰り返しましょう。
簡単な表情筋のストレッチですが、これで顔の筋肉がほぐれます。またこのストレッチはシワやたるみなど美容にも効果が期待できるのでおすすめです。
5. 舌の筋肉と喉のストレッチ
舌を思いっきり前に伸ばします。5秒キープしたら元に戻し、何度か繰り返してください。
その後あくびをするイメージで口を開きましょう。この状態は喉の奥が開いている状態です。
ただあくびをするイメージで口を開くだけなのですが、これだけでも喉の開きが良くなりますし、同時に喉を開くという感覚が掴めるようになります。
6. 股関節のストレッチ
発声をしっかりするためには下半身でしっかり体を支えなければなりません。そのときに重要なのが股関節が柔らかくなっていることです。
股関節が柔らかくなっている状態だと、重心を安定させやすくなるため、お腹に力が入れやすくなって腹式呼吸がしやすくなります。
股関節のストレッチは仰向けに寝て片膝を立て、その膝を地面につけるようにゆっくり倒します。10秒キープしたら、内側に膝を倒して同じようにキープしましょう。
その後、太ももの付け根を中心にして回してください。反対側も同じようにします。
カラオケ前のストレッチの注意点
カラオケ前のストレッチは、自分が気持ちいいと感じる程度に伸ばすようにしてください。「痛い」と感じるまで伸ばしてしまうと、逆に体を痛めてしまう原因になります。
また急に力を入れるのではなく、深呼吸をしながらじっくりと伸ばしていきましょう。
カラオケ前はストレッチをしっかりしてより良い発声をしよう
カラオケ前のストレッチをすれば声が出しやすくなります。
また声帯にもいい影響があり、喉を守りながら歌うことができるので、カラオケをする前にはストレッチを必ずする習慣をつけてください。
気持ちよく歌うためにもいつまでも歌うためにも重要です。この記事を参考に、ストレッチの習慣をつけてみてくださいね。
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